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大規模修繕の長周期化

2024年も7月に入ります。今年も後半戦がスタートしました。全国梅雨の真っ盛りで天候が安定しません。近年、地球温暖化の影響で雨量が多い傾向がありますが、線状降水帯やゲリラ豪雨など局地的なものは想像を絶する雨量になりますので管理組合としても注意が必要です。地盤の安定した台地にあるマンションであっても、局地的な豪雨に対しては排水が追い付かず、内水氾濫になるケースも散見されます。電気系統が浸水すると、エレベーターや水が数日ストップしますので、事前の対策が必要です。今回は大規模修繕の長周期化について説明します。一般的なマンションでは長期修繕計画で、15年周期の大規模修繕が予定されていると思います。大規模修繕とマンションの外周に足場を組んで行う工事のことを指します。足場には多額の資金がかかり、工事代金の大部分が足場を組むための費用となります。従って、不要不急で足場を組むことを避け、どうしても足場を要する工事は先延ばしにするなどの対策が必要となります。賃上げや物価高の影響で大規模修繕工事にかかる費用は計画時の1.5倍程度になっていることも珍しくありません。管理会社は当初の計画通りに工事の実施を進めてきますが、設計監理会社に事前診断を綿密に実施してもらい、可能であれば足場が必要な工事を先延ばしましょう。不要不急の工事を避け、財務体質を強化させることで、マンションの資産価値を守っていきましょう!